平成29年卒・前川政司先輩からの寄稿

アメリカはシリコンバレーでAI研究のかたわら柔道修行にも励む前川先輩よりお便りが届きましたので紹介します。

平成29年卒の前川政司です。私は2023年からアメリカ・カリフォルニアのシリコンバレーにあるAI関連の研究所で仕事をしています。
2024年5月26日に行われた柔道Golden State Open (at Ontario、California) に参加しましたので、報告させていただきます。私は-90kgでSenior(一般の部)とVeterans M1(30~35歳の部)の二つにエントリーしました。
Seniorでは4度勝つことができ、銀メダルを獲得することができました。決勝では人生で初めてゴールデンスコアを戦うことになり、気を失うところでした。Veteransでは3度勝つことができ、こちらも銀メダルを獲得できました。良い結果を得られたことに非常に満足していますが、身体への反動が大きいのでもう2度とこれほど多くの試合を1日にしないことを誓いました。

Seniorの表彰式
Veterans M1の表彰式

これだけ多くの試合をする体力をつけることができたのは、普段からお世話になっているSan Jose State University Judo Clubのおかげでした。全米を代表する柔道部で、彼らと一緒に練習できることは非常にありがたいことだと思っています。

試合後の集合写真

簡単に感想をまとめておきます。

  1. 柔道を通して仕事以外の人間関係が大きく広がった。国際的な競技でかつ日本発祥の柔道をして本当によかった。
  2. 練習するほど、自分の柔道が今のルールにフィットしていくのを感じる。昔と比べるとできないことが増えてしまったが、今の自分にできることから試合のプランを作っていくのは楽しい。
  3. 時間もお金もかかるが、身体が動く限りたまに試合に出ることを続けようと思う。真剣勝負の場とそこに向かう準備には、練習だけでは得られないたくさんの学びがある。

最後に、私の仕事である研究についても少し触れておこうと思います。私は現在、AIの分野の中でも自然言語処理の問題に取り組んでいます。ChatGPTのような言語モデルの能力の限界を調べたり、どのような補助があれば、その強力な言語理解・運用力を有効活用できるかについて研究しています。

シリコンバレーに出張・旅行に来られる際には、お声かけいただけると嬉しいです。

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